皮革用語詳細
用語
セーム革
--セームがわ--
Chamois leather
意味
本来、アルプスカモシカ (chamois) の皮をタラ肝油で鞣して作った革。現在ではシカ、ヒツジ、ヤギなどの皮を用い、アルデヒド系鞣剤とタラ肝油を用いて鞣した革が多い。タラ肝油には酸化されやすい高度の不飽和脂肪酸グリセライドが多く、酸化生成物と皮タンパク質との化学反応を利用した油鞣し方法で製造される。作られた革は水洗いしても硬化しないことから、自動車清掃用やガラス磨きなどに広く使われていたが、現在では合成繊維にその地位を譲っている。