布地などの一面から他面へ、空気が流通する性質。身体から排泄される汗などの揮発成分は被服を通して外気と交換するので、保健的性能として重要である。通気性は、空気が移動できる連続した気孔の大きさや数などによって決まる。革の繊維は複雑に絡み合って、多くが非常に小さい気孔をなして分布するため通気性は必ずしも良くない。しかし、豚革は肉面から銀面へ太い毛孔が貫通しており、高い通気性を持つ。そのほかの革では保健的性能としては透湿性の方が重要である。革の通気性についてはJISやISOなどに規格はない。繊維ではJIS L 1096：1999で規定されている。
