はっ（撥）水性 | 皮革用語辞典

意味: 　革の表面が水をはじいて表面へのぬれや内部への浸透に抵抗する性質。はっ水性が生ずるのは、水と材料の分子間付着力よりも、水自身の分子間凝集力の方が大きい場合である。はっ水処理加工は、通常仕上げ後の最終工程で行われる。通常の仕上げ革のはっ水性は低い。
皮革の試験方法としては、JISにははっ水性を評価する規格はない。ISOでは、衣料用革に関して、ISO 17231: 2006で規定されている。この方法は、繊維に関する規格JIS L 1092:2009の中で規定されているはっ水度試験（スプレー試験）と同じ方法である。一定の高さから試料面にスプレーノズルを通して、水を散布したときのぬれの状態を判定し、標準写真と比較して級数で示す方法である。
≪はっ水度試験器（JIS L1092）≫