皮革用語詳細

back
用語
ひまし油 --ひましゆ--
Castor oil
意味
脂肪酸組成は不飽和脂肪酸が主な成分で、リシノール酸(C18:1、OH)87%、オレイン酸(C18:1)7%、リノール酸(C18:2)3%である。飽和脂肪酸は少なく、パルミチン酸(C16)とステアリン酸(C18)などが3%である。ひまし油は、脂肪油としては粘度、比重ともに最大であるのに加えて、低温下においても高い流動性をもつ。油脂として潤滑性が大変良好であるが、酸化しやすく熱安定性が劣る。
ひまし油はオキシ酸油の唯一の例で化学工業原料として重要である。硫酸との反応でロート油、水素添加によって高融点のろう、酸化(吹き込み)油、エステル化、エポキシ化などで可塑剤を得るなどの用途がある。加脂剤の原料として用いられる。