皮革用語詳細

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用語
ふすべ(燻)革 --ふすべがわ--
Smoked leather
意味
くん(燻)煙鞣しの革。革の表面に稲わら、松葉や松脂などの煙をあてて、色や文様<もんよう>をつける(古くは染め革ともいわれた)。くん煙により鞣しと着色がなされて独特の革となる。稲わらの煙を使用すると燈色から茶色になり、松葉ではねずみ色系に着色する。文様は、糊、型、絞りなどを利用した防染で出すが、独特のものとして糸巻き防染がある。これは、いぶし胴に革を巻き、それに糸を巻き、この巻き方により縞巻燻、格子巻燻、鶉巻燻(うずら革)などがある。現在でも甲州印伝革の製造に利用されている。
関連リンク
くん煙鞣し