皮革用語詳細

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用語
塩基性染料 --えんきせいせんりょう--
Basic dye(dyestuff)
意味
 カチオニック染料とほとんど同義に用いられる合成染料。水溶液がカチオン(陽イオン)となる染料。羊毛、絹などのタンパク系線維を弱塩基性浴中で染める時に用いられたことにその名が由来する。植物タンニン鞣し革などにはよく染着するが、クロム鞣し革には直接染まりにくい。色調が濃厚で、鮮明かつ光沢があるが、日光や摩擦の堅ろう度が低いことが欠点である。スエード革の深みのある黒色染色には、酸性又は直接染料との併用(サンドイッチ染色)がよく行われる。