皮革用語詳細

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用語
気孔容積 --きこうようせき--
Porosity
意味
 物体の孔や空隙が占める容積。空隙の容積は気孔容積、空隙率、含気率などで表され、気孔容積が大きくなると保温性が高くなる。空隙の容積を測定するには、ヘリウムなどの気体置換法、比重ビン(真比重測定)法、水銀ポロシメータ法などある。衣料関係の JIS L 1096:2010では、次式によって真比重と見掛け比重から気孔容積率を算出している。


気孔容積を通称含気率といい、布地はほとんど50%以上を示す。 革では繊維の真の比重を定義することが困難な場合が多いので繊維のほぐれた状態や多孔性の目安としては、見掛け比重がよく使われ、気孔容積を測定する場合はトルエンピクノメータ法で比重(S)を測定する必要がある。タンニン革、特に底革の気孔容積は小さいが、衣料用革では50%以上である。