皮革用語詳細

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用語
吸湿性 --きゅうしつせい--
Water vapor absorption, Moisture absorption, Hygroscopicity
意味
物質が水蒸気を吸着する性質。天然皮革の構造は、線維状のコラーゲンタンパク質を基本とした超極細線維である。コラーゲン線維表面には水蒸気と親和性の良好な極性基(-OH、-COOH、-NH2)が多く存在する。さらに、線維構造中に微細な空隙が多く存在することからその表面積は、約340 m2/g(牛皮、水蒸気吸着法)と広い。そのため吸湿性が良好で、一般的な皮革製品の標準状態(20 ℃、65 %RH)では、約14~15 %である。さらに、高い湿度(約70~100 %RH、水分量 約15~40 %)では空隙内部に取り込まれる毛細管凝縮水である。この吸着水は皮革構造中に弱く取り込まれた水であるために、周囲の湿度が低くなると蒸発しやすい。“皮革が呼吸する”といわれるのは、ほかの繊維より微細な空隙量が多く水分が取り込まれやすく、蒸発しやすいためである。一方、過剰の加脂剤や充填効果の高い鞣剤の使用で、繊維間の微細な空隙が油脂や鞣剤で充填されるために高い湿度下における吸湿性が低下する。
関連リンク
水分