クロム鞣剤 | 皮革用語辞典

意味: 　クロム錯体を主成分とする中性塩を含む緑色水溶性粉末の鞣し剤。その主成分は原子価3価のクロムの塩基性硫酸クロムである。現在、自家還元で調製したクロム鞣し液を利用する工場はほとんどなく、クロム含量、塩基度、中性塩含量などを調整した市販の粉末クロム鞣剤（3価）が広く利用されている。塩基度は33％に調整されたものが多いが、高塩基度製品もある。鞣し反応中に自動的に塩基度上昇するような中和剤が配合されたクロム鞣剤も市販されている