皮革用語詳細

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用語
酸性染料 --さんせいせんりょう--
Acid dye (dyestuff)
意味
分子中にスルホン酸基やカルボキシル基などを有し、比較的分子量が小さい染料。アニオン染料の最も代表的なグループで、羊毛、絹などのタンパク系線維、ナイロンなどを酸性浴中で染めることからその名が由来する。革の染色には主としてこのタイプの染料が用いられ、その種類も極めて多い。分子が大きくなったミーリングタイプはほとんど酸を必要としないが、分子の小さなレベリングタイプは酸を必要とする。しかし、クロム革には酸を添加しなくても良く染まる。皮革の染色条件は、酸性浴中で染色温度の上限は約50℃と低い。このため、革タンパク質との結合力は低く、染色堅ろう度は低い。