皮革用語詳細

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用語
亜硫酸化油 --ありゅうさんかゆ--
Sulfited oil
意味
 魚油などの高度不飽和グリセライド油に亜硫酸水素ナトリウムの存在下で加熱しながら通気して得られる自己乳化性油。主成分はグリセライド又は高級脂肪酸、その酸化物、そのスルホン化物などであるが、複雑な組成をなすと考えられている。水に投ずると、酸や電解質に対して安定なエマルションが得られるので陰イオン加脂剤として多用され、又はクロム鞣し浴中に添加する加脂剤としても用いられる。クロム革に対する親和性が硫酸化油よりもやや弱く、革への浸透が良いので革に対する柔軟化効果が優れ、ソフト革用の加脂剤として用いられる。