皮革用語詳細

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用語
シープスキン 
Sheep skin
意味
ヒツジ(学名はOvis aries)の皮。用途によって毛用種、毛・肉兼用種、毛皮用種、乳用種に大別される。非常に種類が多く皮の性状も多様であるが、多数の汗腺脂腺が密集し、毛包が湾曲しており、コラーゲン線維の発達が悪い。乳頭層網状層との境界部に脂肪細胞が連続層を形成しており、加工後2層に剥離しやすいのが特徴である。 毛包が長くて皮の2/3にも達しており、網状層は厚さが薄く線維束も銀面に対して平行なものが多い。コラーゲン線維は細く、交絡が緩いので軽くて柔軟な革になる。主に衣料用革手袋用革に利用される。ウールシープの革は柔軟性に富み、軽く膨らみがあるが、線維構造はルーズであるため機械的強度に難がある。ヘアーシープの革は柔軟性があり、軽く、ある程度の強度がある。年齢(大きさ)によりシープスキンとラムスキンに分かれる。ラムスキンはせん毛したシープスキンと共に、シアリング又はダブルフェースの原料として使用される。
≪ウールシープ断面≫
≪ウールシープ断面≫

≪ヘアーシープ断面≫
≪ヘアーシープ断面≫