皮革用語詳細

back
用語
スルホン化油 --スルホンかゆ--
Sulfonated oil
意味
 無水硫酸のようなスルホン化剤を炭化水素などに反応させて直接スルホン基(-C-SO3H)を結合して得られる自己乳化性油の総称。硫酸エステル基(-C-O-SO3H)を持つ硫酸化油と異なり、塩酸のような鉱酸と煮沸してもスルホン基の脱離が起こらず、エマルションの電解質安定性も高い。硫酸化油、亜硫酸化油と比べ、硬水に対し非常に安定で均一な浸透と柔軟性が得られる。スルホン化油は合成油を原料として使われることが多く、均一で緻密な銀面が得られるが、ふくらみと触感の乏しい革になる傾向がある。