アニリン染料
- 読み方
- あにりんせんりょう
- 英語
- Aniline dyestuff
- 意味
- 石炭産業において石炭からのガスとコークスは利用されていたが、コールタールだけは捨て場に困る厄介者であった。近代に入ってこのコールタールからベンゼンを抽出することができるようになり、ニトロベンゼン、アニリンなどの化合物が合成された。このアニリンを原料として1856年ウィリアム・パーキンによって紫色の「モーブ」が発明された。この後、種々の酸性染料、塩基性染料が合成された。これらアニリンを原料とする染料を総称してアニリン染料という。現在では天然染料に対して合成染料を総称してアニリン染料と呼ぶ。