シリカ鞣し
- 読み方
- シリカなめし
- 英語
- Silica tannage
- 意味
- ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)で皮を鞣す方法。1941年に開発され、皮への反応は主としてケイ酸塩の縮合物による。通常、ケイ酸ナトリウム水溶液に塩酸などの酸を添加してケイ酸の分散液を調整し、この浴中で鞣し反応を行う。ケイ酸の分散液はpH2以下又はpH11以上で安定であり、シリカ鞣しの最適pHは3.0~3.6といわれ、白色の革が得られる。しかし、鞣し度が低く、ソフトな革が得られない、ふくらみが無く、平板な革しか得られない、反応のコントロールが難しいなどの理由でケイ酸による単独鞣しはほとんど工業化されていない。