耐磨耗性
- 読み方
- たいまもうせい
- 英語
- Abrasion resistance
- 意味
- 摩擦に対して材料の摩耗と劣化のしにくさを表す材料性能。革の耐摩耗性に関するJIS規格はないので、繊維の規格JIS L 1096を適用する場合が多い。耐摩耗性は、一定の摩擦子で繰り返し摩擦したとき、その材料が破損するまでの摩擦回数、あるいは一定回数摩擦した後の材料の強度、厚さ、質量、表面状態などによって評価する。ほかに材料自体の屈曲による摩耗、折り目摩耗で評価する方法もある。革に主に使われるのはテーバ形法、ユニバーサル形法(カスタム形)である。ISOでは自動車用革について、ISO 17076:2006(IULTCS/IUP 48-1)によるテーバ法、家具用革についてISO 17076-2:2011(IULTCS/IUP48-2)によるマーチンデールボールプレート法がある。また、靴材料(甲、裏、中敷き)の試験方法として、ISO 17704:2004でのマーチンデール法、靴材料(中底)ではISO 20868:2001でのIULTCS RUB fastness tester、靴材料(表底)では、ISO 20871:2001での靴底摩耗試験機がある。