ドライクリーニング溶剤
- 読み方
- ドライクリーニングようざい
- 英語
- Dry cleaning solvent
- 意味
- ドライクリーニング用の油性の揮発性有機溶剤。大きく塩素系と石油系に分類することができる。石油系溶剤が主として用いられ、5号工業ガソリン(通称:クリーニングソルベント。引火点38℃、蒸留性状は、初留温度150℃、50%流出温度180℃以下、終点210℃)。が一般的に使用されているベンジンよりも、やや炭素数の多いアルカンが主成分である。塩素系溶剤であるパークロロエチレン(テトラクロロエチレン)は引火性が無く、脱脂力が強いが、毒性や環境汚染などの問題から使用されなくなった。石油系溶剤は、油脂溶解力が小さく、比重が軽いのでデリケートな衣類の洗浄に適している。石油系溶剤が一番普及しているが、可燃性が高く火災の原因となる。石油系溶剤でドライクリーニングした時に乾燥が不十分のままその衣類を着用すると皮膚障害(化学やけど)を起こす。