燃焼性試験
- 読み方
- ねんしょうせいしけん
- 英語
- Flammability test
- 意味
- 革の水平方向への燃焼速度を測定する方法。革の試験方法としてJISでは規定がない。ISOでは、ISO 17074:2006 (IULTCS/IUP 47:2006)に規定されている。カーシート、航空機座席やカーレーサー衣料、防護作業衣料などに使用する素材は、火災事故に備えて防炎(難燃)加工が施されるが、その評価法に燃焼試験がある。
ISOの試験方法は、試験片をフォルダにセットし、下からバーナーにより炎にさらす。15秒後にバーナーの炎を消し、炎が早く燃焼する面の炎を観察しながら試験片に沿って炎を伝播させる。炎が一定距離を通過した時間から燃焼速度を算出する。
航空機座席の椅子張り革は、垂直に設置した試料の下端をガスバーナーの炎にさらし、試験片が燃える時の状況を観察し、炭化面積、炭化距離、残炎時間、残じん時間などを測定する(BS 3119、5852、JIS L 1019など)。防護作業衣料では、溶融した鉄を浴びさせた時の革の状況などを観察する(Bs 6357など)。燃焼時の分解ガスが問題になる場合は、ガスの分析を行う。