背のう(嚢)
- 読み方
- はいのう
- 英語
- 意味
- 幕末から明治初年にかけて西欧式軍隊制度が導入されるにともない、陸軍将兵が背負う鞄を指して背のうといった。中に食糧、弾薬、下着、生活用品を入れ、外側にテント、外とう(套)、飯ごう(盒)などをくくり付けた。当初は布製でやがて革製の箱形となった。日露戦争後は寒冷地仕様のため、木枠に布を張り、その上に毛皮をつけた箱型となり、外側に革ベルトを回す型式となる。昭和5年(1930年)毛皮が布製となり、さらに13年には布製リュックとなる。背のうはランドセルともいい、1887年学習院で最初に教科書、文房具入れとして採用された。材質も黒革と指定されている。