皮革製品の手入れ
- 読み方
- ひかくせいひんのていれ
- 英語
- Leather care
- 意味
- 日常よく行う皮革製品の手入れは汚れを落とすことにある。革は微細な繊維が交絡した多孔質の構造をしており、汚れが内部に侵入すると取り除くことは困難になる。したがって、なるべく汚さないように使用し、汚れた時はできるだけ早く取り除くようにする必要がある。ベンジンやシンナーのような有機溶剤は油性汚れを落とす力は大きいが、革の塗装膜を溶かしたり、しみになったりするので使用すべきではない。水溶性の汚れを水拭きする場合や、市販のクリーナーやクリームなどの手入れ剤を使用する場合も、革の表面仕上げ方法を考慮しないとしみや色むらを生じる恐れがあり、かえって革の外観を損なう結果となる。この手入れ剤を使用する場合はあらかじめ目立たない部分でテストし、色落ちやしみなどができないか必ず確認してから全体に使用するようにする。水洗いは一概に否定はできないが、色落ち、型くずれ、風合いの低下などが起こりやすいので、家庭では避けた方が無難である。また、革の取り扱いで最も注意すべきことは、雨、そのほか何らかの理由で革を水でぬらした時、直火、アイロン、ドライヤーなどにより高温で乾燥させてはならない。このようなことをすると、革は収縮、硬化して使用に耐えられなくなる。革の乾燥は風通しのよい所での陰干しが原則である。
- 関連リンク
- 靴クリーム