牛海綿状脳症
- 読み方
- うしかいめんじょうのうしょう
- 英語
- BSE, Bovine Spongiform Encephalopathy
- 意味
- 家畜伝染予防法により指定されている監視伝染病の一つ。BSEは、TSE(伝達性海綿状脳症:transmissible spongiform encephalopathy)、狂牛病ともいう、いまだ十分に解明されていない伝達因子と関係する病気の一つ。ウシの脳の組織にスポンジ状の変化を起こし、起立不能、食欲減退、麻痺などの症状を示す遅発性かつ悪性の中枢神経系の疾病。潜伏期間は3~7年程度、発症すると体力を消耗して死亡に至る。1986年、英国で発見されてウシに大流行し多数の家畜が処分された。プリオンという通常の細胞タンパク質が異常化したものが原因と考えられている。異常化したプリオンは、通常の加熱調理などでは不活化されない。BSEは伝達因子に汚染された肉骨粉を含む飼料の流通を通じて広がったと考えられている。