アカエイ
- 読み方
- 英語
- Sting ray
- 意味
- 学名はDasyatis akajei。トビエイ目アカエイ科に分類され、世界の熱帯から亜熱帯の海に広く生息している。アカエイは、尾部の背中側に1~数本の長いトゲをもっているところから、スティングレイ(刺すトゲを持ったエイの意)とも呼ばれている。アカエイの中には、表皮を取り除くと“石”と呼ばれるリン酸カルシウムからなる小さい粒状の楯鱗(じゅんりん)に被われている種類があり、背部の中程には、真珠様の“石”を中心にしてやや小振りのものがその周囲に楕円状に並び、ユニークな特徴を見せている。ただし、すべてのアカエイに“楯鱗”や“石”があるのではない。
生の乾皮は、古くは南蛮貿易によりインド洋沿岸の国々から輸入され、“鮫着<サメきせ>師”と呼ばれる職人により、刀剣の柄、鞘などに加工されていた。時計ベルトなどに鞣された革が製品化され流通するようになったのは近年である。