アニオン性界面活性剤、陰イオン系界面活性剤
- 読み方
- あにおんせいかいめんかっせいざい
- 英語
- Anionic surface active agent, Anionic surfactant
- 意味
- 水中で解離したとき陰イオンとなる活性剤。水溶液中で物質表面に吸着し、その表面張力を大幅に低下させる物質で、表面活性剤ともいう。親水基と疎水基から成り立っている化合物で、その分子量は数100から1000程度の大きさである。このような構造上の特徴の結果として、界面活性剤は、通常は相反する性質である水と油との両者に親和性をもっている(両親媒性という)。親水基としてカルボン酸、スルホン酸、あるいはリン酸などを持つものが多い。カルボン酸系としては石けんの主成分である脂肪酸塩やコール酸塩が、スルホン酸系としては合成洗剤に多く使われる直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムやポリアクリルアミドゲル電気泳動にも利用されるラウリル硫酸ナトリウムなどがある。加脂剤成分もカルボン酸、スルホン酸、亜硫酸、リン酸などアニオン性界面活性剤が多用されている。