工業ガソリン
- 読み方
- こうぎょうガソリン
- 英語
- Industrial gasoline
- 意味
- 石油製品の一つ。工業ガソリンは、日本工業規格に洗浄、溶解、希釈、抽出などの用途に適当な品質の精製鉱油であって、無色透明で異臭が無く、水及び沈殿物を含まず、JIS K2201に定められた試験を行ったときに規定値に適合するものと規定されている。
1号ベンジンは白ガソリンとも呼ばれる。機械部品の洗浄用などに使用され、沸点は30~150℃である。2号ゴム揮発油はゴム溶解用で、沸点はベンジンよりやや高く、80~160℃で溶解力向上のため芳香族成分が多くなる。3号大豆揮発油は大豆油などの抽出用で、溶剤回収を容易にするため沸点範囲がやや狭く、60~90℃に規定されている。4号ミネラルスピリットは塗料用で、引火点30℃以上、終点205℃と規定されているが、沸点に換算すると140~205℃となる。 組成として芳香族成分の多いものと少ないものがある。5号クリーニングソルベントはドライクリーニング用のもので、沸点は150~210℃で引火点は38℃以上と規定されている。 衣類のボタンにプラスチックが多く使われ始めて以来、溶解力を弱くした芳香族成分の少ないものも市販されている。