サメ(鮫)
- 読み方
- サメ
- 英語
- Shark
- 意味
- 学名はElasmobranchii。板さい(鰓)亜綱<ばんさいあこう>に属する魚類のうち、鰓裂<さいれつ>(エラ穴)が体の側面に開くものの総称で、さい裂が下面に開くエイとは区別される。世界中に約500 種以上が存在する。全世界の熱帯及び温帯の浅い海から深海まで分布しており、日本の近海にも100を超える種類が生息している。水産資源として、肉、ひれ (鰭)、肝臓からビタミンAなどの薬品や化粧品の原料に、皮は楯鱗(じゅんりん)と呼ばれる鱗をサンドペーパーがわりのヤスリやワサビのおろし金、また鞣して皮革製品に有効利用されている。
サメ革として利用できるものは、約20種で主にヨシキリザメ、イタチザメ、オナガザメ、アオザメ、メジロザメなどがある。牛皮に比べて、コラーゲン含量が少なく、熱収縮温度も低い。酸性液で膨潤しやすく、特殊なうろこ(楯鱗)がある。サメ革は抗張力が劣り、革の表面の特徴は頭部から尾部に向け、細かい連続した網目状に凹凸があり、独特の手触りと外観が牛革など哺乳動物の革とは違った趣がある。ハンドバッグ、ベルト、鞄などのほか靴甲にも使用されている。
≪サメ革≫