植物染料
- 読み方
- しょくぶつせんりょう
- 英語
- Vegetable dye (dyestuff)
- 意味
- ベニバナ(色素成分:カルコン誘導体)、藍(インジゴ)、露草(アントシアン類)、アカネ(アントラキノン誘導体)、ウコン(ナフトキノン誘導体)、クチナシ(カロチノイド類)、栗(ピロガロールタンニン)、柿(カテコールタンニン)など植物組織を破砕、又は抽出して得られる天然染料。合成染料を使わない「草木染め」の材料として使用されている。複雑なニュアンスの色調が得られることと、色調の経時変化自体に美的な価値があることなどのため、工芸材料として用いられることが多い。アルミニウム、銅、クロム、錫、鉄などの金属イオンを媒染剤として併用することが多い。日光や洗濯など染色堅ろう度が低い場合が多い。これらの色素成分はもともと紫外線吸収効果、防虫や薬用効果が認められている。