植物タンニン鞣し
- 読み方
- しょくぶつタンニンなめし
- 英語
- Vegetable tannin tannage
- 意味
- 植物タンニン剤を用いた鞣し方法。紀元前から続いている鞣し方法の一つで、古くは鞣皮力のある植物の樹皮や幹、葉や実などを粉砕して皮と共に桶の中に水に浸して鞣した。その後、温水で抽出した植物タンニンエキスの使用と共に大きく発展した。槽(ピット)を使った鞣し方法が種々開発されたが、いずれも長い日数を必要とした。近年、ドラムを使用した速鞣法も開発され、工程日時の短縮がなされている。鞣した革は、伸びが少なく可塑性に優れ、堅ろうな革が得られ、環境に対して負荷が比較的に少ないため現在でも広く使用されている鞣し方法である。底革、ぬめ革、サドル革、クラフト革(手芸用革)などの製造に利用されている。
≪ピットを使用した植物タンニン鞣し≫