深色効果
- 読み方
- しんしょくこうか
- 英語
- Bathochromic effect
- 意味
- 本来の意味は、分子中にアミノ基などの深色団を導入すると、吸収スペクトルが長波長側にずれるために、色が深くなる(例えば黄色のものが赤みを増して見える)効果をいう。その逆の効果を浅色効果という。
そのほか、深色性を向上させる方法としては、繊維表面にミクロクレーターを作成して光の反射を減少させる方法、フッ素樹脂、アクリル樹脂など低屈折率樹脂で被覆する方法、物理的エッチングによって表面に凹凸を作る方法などがある。濃色効果と類義である。
天然繊維を濃色に加工する場合、染料濃度を上げて染色を行うことが一般的であるが、染料の使用量が多くなることによるコストの増加、さらに未染着染料により著しく染色堅ろう性が低下する欠点がある。
染色革をクロム塩やカチオン活性剤などの浴で処理すると深色効果があらわれることがある。