静電相互作用
- 読み方
- せいでんそうごさよう
- 英語
- Electrostatic interaction
- 意味
- 静電相互作用に基づく引力。イオン間相互作用(イオン結合)、水素結合、双極子相互作用、ファンデルワールス力などがある。
イオン間相互作用力は正負の電荷の間に働く引力で、タンパク質、染料や加脂剤などの分子の内部に、-SO4H、-COOH基や-NH2基があると、電離して-SO42- 、-COO-や-NH3+となり、分子は電荷を持つようになり、反対の荷電間で結合する。
双極子相互作用は永続的な陽と陰との電気双極子により生じるが、ファンデルワールス力は電荷の誘導や量子力学的な揺らぎによって生じた一時的な電気双極子により生じる。
コラーゲンのような高分子の化学構造は分子を構成する原子間の化学結合によって決まるが、どのような立体構造をとるか、液体中および固体中で染料や加脂剤などとコラーゲンタンパク質との化学反応や、また配列構造をとるかは静電相互作用が大きく影響する。