皮革用語詳細

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用語
二浴法 --によくほう--
Two bath method (process)
意味
一般に染色などで、連続して二種類の溶液につけることにより、一つの作業目的を完成させる方法であるが、皮革ではクロム鞣しの一方法をさす。ピックリングした皮をその重量の3~4倍量の水で希釈した重クロム酸ナトリウム、塩酸又は硫酸、塩化ナトリウムからなる溶液(第一浴)で処理し、6価クロムには鞣し効果は無いため、チオ硫酸ナトリウム溶液(第二浴)で、皮中でクロム酸塩を還元して3価クロムを生成させることによって鞣しを進行させる。水洗後、重炭酸ナトリウム水溶液で軽く中和してから馬掛け*し、3日間以上熟成する。微細で平滑な銀面をもつ柔軟な革が得られるので、主にヒツジの手袋用革に利用されてきたが、現在では環境汚染と経済性から行われていない。
関連リンク
酸漬け