皮革用語詳細
用語
銀面
--ぎんめん--
Grain
意味
製革工程で毛及び
表皮
を除去した
真皮
の表面。真皮乳頭層の最外側であり、ここでは
コラーゲン細線維
(
フィブリル
)がコラーゲン線維束(
ファイバー
)を形成せずに走行し、相互に交絡している(下写真の右側参照)。銀面は、毛穴の大きさ、形状、配列の仕方、毛穴間の形状などで、動物の種類による特徴を示す。銀面の模様(
しぼ
)は革の商品価値に影響する。
“銀面”という用語は、明治以前の資料では認められず、明治三十六年の学術誌で“銀面”、“銀”が初めて確認できる。牛革の表面は加工(当時は植物タンニン鞣し革)によっては光沢を帯びて見える事から銀面になったのではないかと推測される。
≪牛革銀面の電子顕微鏡写真(約40倍)≫
≪牛革銀面の電子顕微鏡写真(約70000倍)≫