皮革用語詳細

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用語
ベーチング 
Bating
意味
酵解ともいい、柔軟で伸びがあり銀面が平滑できれいな革にするために、皮を酵素処理する作業。石灰漬け脱灰のすんだに酵素剤を作用させて、①皮に残存する毛根、タンパク質分解物、脂肪などの除去、②皮の線維間物質の除去、③皮のエラスチン線維などの除去、④皮の銀面を平滑にする、⑤コラーゲン線維の軽微な解束などの効果をもたらす。脱灰と同浴で、同時に又は引き続き行うことが多い。昔は鶏糞や犬糞の発酵液に石灰皮を漬けて行ったが、現在ではブタやウシのスイ臓から得られるパンクレアチンや細菌あるいは糸状菌の産生するタンパク分解酵素が、ベーチング剤として市販され用いられている。