皮革用語詳細

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用語
ワックス 
Wax
意味
ワックスの明確な定義はなく、狭義のワックス、(ろう(蝋))は、高級脂肪酸と一価又は二価の高級アルコールとのエステルをいう。ワックスエステルは融点の高い油脂状の物質で、広義には、これとよく似た性状を示す中性脂肪や高級脂肪酸、炭化水素なども含む。多くの場合、室温ではワックス状固体で、水の沸点より低い融点を持つ。ワックスエステルは一般に中性脂肪よりも比重が小さく、化学的に安定している。皮革製造用としての利用は、仕上げ剤に使用され銀面の手触りの改良や光沢を出すために使用される。また、皮革製品の手入れ剤にも使用される。
1)植物系ワックス:木ろう、ハゼろう、白ろう、カルナバろう、パームろう、ホホバ油。皮革などの艶だしに使用される。
2)動物系ワックス:蜜蝋<ミツろう>(ビーズワックス)、イボタろう、皮革工芸用にも使用される。
3)鉱物系ワックス (狭義のろうではない。):モンタンワックス。
4)石油系ワックス (狭義のろうではない。):パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス。
5)合成ワックス:炭化水素系化合物を化学合成して作られる。モンタンワックス、リコワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス。靴手入れ剤、艶出し、潤滑剤として使用。