皮革用語詳細

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用語
塩生皮 --えんせいひ--
Wet salted hide(skin)
意味
 湿潤状態の塩蔵皮。皮の肉面に塩化ナトリウム(食塩)を散布して皮を積み上げて皮内に塩化ナトリウムを徐々に浸透させると同時に皮内の水分をしみ出させるか、又は皮を飽和塩化ナトリウム液に漬け、皮内の水を食塩で飽和させた後、これを絞って塩蔵皮を作る。したがって、塩蔵皮はまだかなりの水分を含有している。この湿った状態を指して塩生皮とか、単に塩生<しおなま>ともいう。塩生皮は塩蔵皮と同義であり、我が国において、国内はもとより輸出もこの形態で流通することがほとんどである。剥離した生皮は酵素、細菌などによる分解が急速に進行し易いので新鮮な間に塩生皮としないと品質の低下を招く。