皮革用語詳細
用語
架橋剤
--かきょうざい--
Cross-linking agent, Bridging agent
意味
化学反応における架橋剤とは、主に高分子化学においてポリマー同士を連結し、物理的、化学的性質を変化させる化学物質のことである。架橋方法の違いにより、寒天やゼラチンのように
水素結合
や
イオン結合
など比較的弱い結合によって架橋されたものは、熱などの外部刺激により可逆的にゾル-ゲル転移するものがある。皮革の鞣しは架橋剤による架橋反応である。アルデヒド鞣しや
クロム鞣し
のように化学反応によって
共有結合
や
配位結合
で架橋されたものは、構造を壊さない限り溶けなく、化学的に安定である。架橋量が増加すると、機械的強度が低下するため、生皮の方が鞣した革より機械的強度は高い。