皮革用語詳細
用語
ジルコニウム鞣し
--ジルコニウムなめし--
Zirconium tannage
意味
4価のジルコニウムの塩基性塩による鞣し。1940~50年に開発された比較的新しい鞣し法で、塩基性硫酸ジルコニウム(Zr(OH)
2
SO
4
)又は塩基性塩化ジルコニウム(ZrOCl
2
8H
2
O)が用いられる。ジルコニウム塩は50%塩基度でも低いpH(約pH 2.0)であり、これ以上で沈殿物を作りやすいので、通常有機酸(例、クエン酸)又はその塩が
マスキング剤
として用いられる。得られた革は白色で充実性が高い。
熱収縮温度
は96℃前後である。酸性が強く、価格が高いので使用に限界があるが、
充実性
としっかりした
銀面
を与えるのでクロム革の
再鞣<さいじゅう>
に用いることがある。