皮革用語詳細

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用語
スパームオイル 
Sperm oil
意味
 マッコー鯨の頭部に大量に含まれる白色の油。人には消化できない液状ワックスが主成分である。構成成分は不飽和化合物の含有比率が高く、脂肪酸はオレイン酸(C18:1)やパルミトオレイン酸(C16:1)、アルコールはセチルアルコール(C16)、オレイルアルコール(C18:1)などとのエステルである。この油中の高融点成分を脱ろうしたものを硫酸化処理し、浸透性の良い加脂剤として使用していた。現在では入手が困難になり、ホホバ油などほかの油脂で代替を行っている。頭部に含まれる白色の油脂を精液と勘違いした所からスパームオイルと呼ばれるようになった。