手縫い
- 読み方
- てぬい
- 英語
- Hand sewing
- 意味
- 革などを糸で縫い合わせる技法。ち密な手作りの味わいのある製品ができる。基本的な技法に平縫い、すくい縫い、おがみ合わせ縫い、駒合わせ縫い(斜め縫い)がある。縫い目はミシン縫いと似ているが、上糸と下糸の区別がなく、上と下の糸が縫い穴で交互に入れかわる。
厚い革の場合は、縫い線上をステッチンググルーパーなどで溝をつけ、その溝にルレットで縫い目の間隔の印をつけ、菱目打ちで穴をあけ、ろう引きした麻糸か木綿糸で革用の(先の丸い)針2本を用いて縫い合わせていく。このとき木ばさみ(レーシングポニー)を使用すると便利である。手縫い機を用いることもある。
ミシンで仕立てることがあるが、家庭用ミシンでは薄く柔かいものであれば縫える。しかし、機種によっては全く縫えないことがある。革をミシンで仕立てるのであれば工業用の厚物用ミシンで押さえ、送りの構造が革に適していなければならない。職業用ミシンも工業用ほど力はないので目的によってはミシン業者に相談する必要がある。