印伝
- 読み方
- いんでん
- 英語
- Inden
- 意味
- 印伝革は鹿革を鞣して作られるが、これを用いて作られた製品を印伝、もしくは甲州印伝という。口伝ではその起源は戦国時代にまで求められるが、当時南方から従来の国産とは異なった高級皮革が輸入されており、その影響を受けて江戸時代に技術開発が進んで印伝と称する鹿革製品が創出されたものと見られる。その名称は「インデヤ」の変化したものとか、印度伝来の言葉に由来すともいわれている。印伝という製品は日本各地で作られており、さらに他素材の品物もあったが、その頂点として甲州印伝が残ってきたと考えられる。現在では奈良県でも作られているが、甲州印伝は昭和62年(1987年)に通産省から「伝統的工芸品」指定を受けている。なお、江戸時代からの印伝革を用いた様々な製品や技術は山梨県甲府市印傳屋上原勇七に併設された印傳博物館(付録参照)で見ることができる。
≪印伝革、印傳博物館提供≫
- 関連リンク
- 印伝革