羊毛
- 読み方
- ようもう
- 英語
- Wool
- 意味
- ヒツジから刈り取った毛。服地、毛布、カーペットなどに利用される、木綿とともに天然繊維として重要な原料で、オーストラリア、ニュージーランドなどで多く生産される。ヒツジの品種によって毛の長さが異なり、短毛、中毛、長毛の3種に分けられる。(1)メリノー種:短毛、(2)コリデール種:中毛、(3)リンカーン種:長毛。メリノー種の羊毛は紡織繊維中最高の品質である。ヒツジから刈り取った羊毛は羊毛脂や汚物が付着しているので、これらを洗浄、除去後、解きほぐし、方向をそろえ、合撚して毛糸とする。羊毛は通常髄質を欠き、皮質と毛小皮から成り、毛の長軸に沿い左右によじれながら波状(クリンプ)を呈している。これは、羊毛の皮質が性質の異なる2種の皮質(オルソコルテックス、パラコルテックス)から成っており、毛の生長に伴ってオルソコルテックスは凸状側に、パラコルテックスは凹状側に伸びていくために生ずる。クリンプは羊毛の手触り、肌ざわりを良くし、保温性にも関係する。
- 関連リンク
- 毛ケラチン