革羽織(火消し半天)
- 読み方
- かわはおり
- 英語
- 意味
- 火事場装束の一つ。江戸開幕当時はからむし(苧)、お(苧)や麻布が主力で刺子ではあっても火力には弱かった。明暦3年(1657年)の大火後に防火衣裳として革頭巾、革羽織(火消し半天)、革袴が大流行する。上方では江戸より早くに革製の頭巾、半天、袴が採用されていた。革羽織自体は戦国期には武将の着るもとして作られていた。長篠合戦で功を賞して信長が酒井忠次に授けたものが山形県鶴岡、永禄11年(1568年)近江国箕作城攻撃の功により信長が藤井信一に与えたものは重要文化財として伝世する。何れも鹿革のふすべがわ(燻革)で作られている。