皮革用語詳細

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用語
耐水性 --たいすいせい--
Water resistance, Waterproof
意味
革などが水と接触したときに、吸水量が少なく、水が透過しにくく及びその物性や外観などが変化しにくいこと。革製品は常時、全面的に水と接触することは少ないので、主として一時的若しくは局部的な水との接触(例えば雨や水滴など)による変化の有無が問題になる場合が多い。革塗装面が水に接触したときのしわ、膨れ、割れ、はがれ、艶の減少、くもり、変色、水を吸い込んだ部分の革の変形、硬化、起毛革の場合の毛羽のこう(膠)着などが耐水性を評価する主なポイントである。革は本来親水性が高く、水に濡れやすい。そのまま乾燥すると繊維同士がこう着し、風合いの変化、面積収縮、変形などが生じやすい。これはコラーゲンの親水性が高く、かつ皮革製造工程で親水性の薬品を多く使用しているからである。革に耐水性を持たせるには、加脂剤、フッ素化合物や表面の仕上げ剤などで革繊維を疎水性にしたり、空隙を充填したりする方法がある。
関連リンク
防水性耐水度