鞣し工程 | 皮革用語辞典

意味: 鞣し工程とは、鞣し剤で皮のコラーゲン線維、組織を固定、安定化し、革としての基本的な性質を付与する作業である。製革工程には、原皮から不要なタンパク質や脂肪分などの除去、皮の線維構造を解すための準備工程、鞣し工程、革に様々な風合い特性や色彩、柔軟性を付加する染色、加脂工程、さらに商品価値を高める仕上工程がある。これらの工程すべてを含めて鞣し工程といわれることもある。
鞣し工程では、ドラムなどを使用し、皮を鞣し剤などの水溶液とともに温度やpHを調整しながら回転して鞣し剤などの薬品を線維間に浸透させ、化学反応を進行させる。