革の伸びのこと。線状の伸びと面積の伸びがある。前者の測定には一般に引張試験機が用いられ、後者の測定には銀面割れ試験機、半球状可塑性試験機、テンソメータなどが使用される。 革は部位により繊維方向や組織を異にするため、伸びも異なる。腹部は繊維組織がルーズなため、ほかの部位より伸びが大きい。繊維方向に平行よりも垂直に伸ばしたとき良く伸びる。 革の伸び特性は破断又はき裂が生じたときの伸び(切断時の伸びなど)で表現することが多いが、一定荷重における伸びを測定することもある。JISではJIS K 6550:1994で規定されており、引張強さ試験において、規定荷重時の標線間の長さ及び切断時の標線間の長さから算出する。JIS K 6551:1977の靴用革では68.65N荷重下の伸びと切断時の伸びが規定されている。ISOではISO 3376: 2002で規定されている。