皮革用語詳細

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用語
反応染料 --はんのうせんりょう--
Reactive dye(dyestuff)
意味
 革などの繊維との間に共有結合を生成し得る反応性基を分子内に持つ染料。この結合は化学的に極めて安定なので染料が繊維から離脱しにくく、良好な染色堅ろう度が得られる。一般的に反応は比較的強いアルカリ性と高温により促進される。アルカリを添加しないで酸性染料として使用することもできるが、共有結合を生成しないので堅ろうな固着を得ることができない。植物繊維には大きな効果を発揮するが、皮革の場合は結合場所が少なく、耐熱性と耐アルカリ性が低いために濃色が得にくい場合が多い。アルデヒド鞣しや油鞣しの革の淡色染色に効果的であったが、クロム革に配位結合で結合する染料が開発された。