皮革用語詳細

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用語
アルミニウム鞣し --アルミニウムなめし--
Aluminium tannage
意味
 最も古い鞣し法の一つ。しかしクロム鞣しが開発されてからは、白革とコンビネーション鞣し革にのみ用いられるようになった。古くは鞣し剤としてカリ明ばん(KAl(SO) 12H2O)が用いられ、明ばん鞣し(alum tannage, tanning)としてシープスキンの白革鞣しや毛皮の鞣しに用いられてきた。現在は高塩基性塩化アルミニウム塩が、鞣し剤として市販され利用されている。準備作業の終わった皮をピックリングした後、アルミニウム塩で鞣される。鞣し方法はクロム鞣しに近いが、鞣し革の耐熱性はクロム革より低く、pHが低くなるほど脱鞣<だつじゅう>されやすい。現在ではアルミニウム塩単独で鞣されることは少なく、ほかの鞣し剤と併用するコンビネーション鞣しに利用されることが多い。白色で柔軟な革が得られる。