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染革

読み方
そめかわ
英語
意味
 古代末から中世~江戸中期頃まで皮革技法の最も発達した分野は染色技術である。大きく分ければ①絵皮、画き皮 ②植物染料による狭義の染皮 ③燻革<いぶしかわ>、が含まれる。植物染料による染革は、樹皮、花などを煮出して色を取り出したり、藍のように独特の手法で色を取り出したりするなどして溶液を作り、そこに皮革を漬け込んで色着けするのが基本形である。歴史的には藍染めが先行した。ただし染色といっても牛馬革は染色が難しく、鹿皮は容易であった。媒染剤(明ばん、鉄など)が用いられる。文様を入れるには糊、型置、絞りなどの方法が用いられた。源平合戦と共に中世に入って染皮技法が大きく発展したのはけんらん(絢爛)壮美な大よろい(鎧)、具足の登場による。
平安期に多様な文様の登場をみ、小桜革菖蒲革を生み出す。鎌倉期に入ると獅子牡丹文、不動三尊像という大型の勇壮な図柄が流行する。南北朝から室町期になって新しい図案として正平革が生まれ、室町後期にはそれまで染皮の陰にあった燻革<ふすべがわ>が広がる。江戸期には袋物、衣裳が染皮の需要源となり、わけても革羽織、火事装束が流行となる。
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