煙草入れ 煙管、煙草
- 読み方
- たばこいれ
- 英語
- 意味
- ヨーロッパ経由で日本に煙草がもたらされたのは戦国末期であるが、瞬く間に社会の全身分階層に普及した。江戸時代の喫煙具は刻み煙草を入れる煙草入れと煙管<きせる>、煙管入れの三ツそろ(揃)いがセットになって必需品であった。
煙草入れに使用された皮としては高級品としての輸入革、国内生産の外国産皮革の模倣革、それと国内産革に分けられる。金唐革(羊革、子牛革)、印伝革(鹿革)、ハルシヤ革(牛馬革)、菖蒲革(鹿革)、しぼ革(粗い目のシワがある革を“鬼しぼ革”牛革)、その他サントメ革(鮫革)、姫路革(牛革)、蒲団革、文庫革(牛革)が伝世品としてあげられる。金唐革はオランダ、印伝はインド、ハルシヤはペルシャ、サントメはインドの地名を示し、これらは外国輸入の高価な皮革を用いて細工された。