こう(膠)原線維
- 読み方
- こうげんせんい
- 英語
- Collagenous fiber
- 意味
- 結合組織の細胞間基質中に多く見られる線維。コラーゲンを主成分とする、真皮を構成している線維。加熱により変性してにかわ(膠)を生じることからこう原線維と呼ばれる。この線維に鞣し剤が結合して革の繊維となる。コラーゲン線維が集束して微細な細線維(フィブリル)となり、細線維がさらに数百本集束してこう原線維(ファイバー)を作り、こう原線維が数本~数十本集束して線維束(ファイバーバンドル)を作る。線維、線維束の太さは、その存在場所(銀面、乳頭層、網状層、あるいはバット、ベリー、ショルダー)や動物種で異なる。真皮では線維芽細胞により分泌され、細胞外で形成される。
- 関連リンク
- コラーゲンの構造