コラゲナーゼ
- 読み方
- 英語
- Collagenase
- 意味
- 未変性コラーゲンの三重らせん領域を生理的条件下で特異的に切断するタンパク質分解酵素。コラーゲンの三重らせん構造は通常のタンパク質分解酵素では分解されないが、コラゲナーゼでは分解される。細菌性コラゲナーゼは、クロストリジウム属やビブリオ属のものがあり、コラーゲンの一次構造に特有な(-G-X-Y-)nの繰り返し配列のY-G結合を切断し、トリペプチド(G-X-Y)にまで分解する。至適pH7~8で、動物組織の細胞分離によく利用する。 動物コラゲナーゼは、間質型コラーゲン(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ型)に作用し、Ⅰ型コラーゲン分子のアミノ末端から約3:1の位置を切断する。しかし、培養や組織から得たものは活性が少なく、前駆体やインヒビター(阻害化合物)と結合した潜在型となっており、活性型に変化してから作用する。